❆LastChristmas❆
「てか、志保って呼ばないでよ!年下だし!恋人じゃないんだし」


「じゃあ今から本当の恋人になる?」


「え!?」


(何言い出すの…。)


「良いよ、俺は。」 


「ちょ、ちょっと待って!」


彼の発言に、あたしは完全にテンパってしまった。


「…ぷ。アハハハ!志保慌てすぎ〜」


「へ?」


「志保、からかいがあるな。」 


「年上をからかわないでよ!」


「わりぃ。まあ、でも今日は一応デートですから。」


そう言って彼は、あたしの手を握った。


「…今日は恋人だから。」

「へ?」

「だから志保も俺の事、名前で呼んで。」


そう言って彼はニッコリと笑った。


握られた手から熱が伝わってきた。


「そ、そんな事…。」


「良いから。ほら。」


「…もー分かったよ。…淳史くん?」


「ありがとな。」


そう言って、さっきとは違う笑顔を向けてきた。


あたしは、その時一瞬ドキっとした。



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