この恋が実るなら

タイミングよく(こんな事言ったら寧々さんに怒られそうだ)、寧々さんが最愛の彼氏と喧嘩でもしたらしく落ち込んでるところに、慰めに行けと彼女から指令が来たので、素直に従うことにする。


その日はランチに誘って、まずは寧々さんの話を聞いた。
どうやら突然のプロポーズに戸惑ってるって事らしかった。
もうすっかり寧々さんの事はふっきれてたので、真摯に相談に乗った。


相手の男の溺愛っぷりはよくわかってたので、寧々さん自身、心の整理がつけばいいだけの事だ。
想い合ってるのに、すれ違ってるなんて。なんて贅沢な。


ひとしきり話を聞いてやったら、すっきりしたようで元気になったので、今度は俺の話も聞いてもらおうと、彼女への想いを打ち明けた。
サプライズで、彼女に告白したい、という事も。


…が、寧々さんの話ばかり聞いていたので、お昼休憩の時間はタイムオーバー。
中途半端になってしまったので、その日の夜食事に誘った。