恋は盲目、愛は永遠
ハネムーン先は、井沢の別荘に決めていた。

海外へ行けば時差調整で最低2日はつぶれるから、5日しかない休暇旅行には不向き。
しかも言葉が違う国へ行くと、唯子に余計な気疲れをさせるかもしれない。

それに井沢の別荘は、私が一番好きな場所。
だからここで唯子と二人で過ごしたかった。

唯子と一緒に私が大好きな夜空の星を見たかった。
寒いと言うのを口実にして、毛布と私で唯子を包み込んで見た夜空の星は、今まで見た中で一番キレイだと思った。

唯子の美しさには到底敵わないが。

私が知ってる星にまつわる話をすると、唯子は喜んで耳を傾け聞いてくれた。
そして今が渡す絶好の時だと思い、用意していたプレゼント・・・藍色に輝く涙(ティア)型のサファイアがついたペンダントを唯子につけた。
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