恋は盲目、愛は永遠

「考えたところで同じことだ。唯子はこの私と結婚する」
「でも・・・」
「何か」
「・・・・・いぇ」

ほぼ強引に周りをねじ伏せた鈴太郎さんは、晴れやかな笑顔で「よし」と言うと、ポケットから指輪を出した。

ゴールドの指輪は、キラキラと光り輝いて見えた。
っていうか、え？これ・・・結婚指輪？！

もう準備してたの?!

唖然とした顔で、指輪と鈴太郎さんの顔を交互に見る私に、鈴太郎さんは微笑むと、私の左手をそっと持ち上げ、薬指に指輪をはめてくれた。

「まずはこれで唯子を拘束する。一生外すなよ」
「は・・・い。あの、どうして指輪のサイズが分かったんですか？」
「それは私だからだ」
「あ・・・」

納得。すごい納得！
ここは笑うところじゃないんだろうけど、私のクスクス笑いは、なかなか止まらなかった。