一途な社長の溺愛シンデレラ

 数年前までは、雑草が伸び放題に生い茂り、朽ちた物干し台が君臨するように立っていたその場所は今、すみずみまで手入れが行き届いた、狭いけれど緑のあふれる庭になっていた。

 レンガで囲いがされた花壇には色鮮やかな花々が可憐に咲き誇り、家庭菜園らしき一角には同じ形の葉が均等に並んでいる。

 人のぬくもりを感じられる庭だと思った。

 母の元気な暮らしぶりがひと目でわかって、ほっと肩の力が抜けた。





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