一途な社長の溺愛シンデレラ
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社長が連れてきてくれたのは、いつも私たちが行く隣席のサラリーマンと肩がぶつかるような大衆居酒屋ではなく、となりとの境が明確な、ダウンライトが落ち着いた空間を演出しているダイニングバーだった。
「おつかれ」
「おつかれさまでーす!」
ボックス席で私のとなりに座った社長が小さくビールを持ち上げると、西村さんと絵里奈が各々の飲み物を高々と掲げた。
「ぷっはー、難所を乗り越えた後の一杯は最高すね!」
口に泡のヒゲをつけて、西村さんがグラスを置く。
同じビールなのに、いつもの中ジョッキではなく逆三角形の洒落たグラスに入っているだけで高級感があるように見えるから不思議だ。