今宵、エリート将校とかりそめの契りを
彼は軍人だ。
今はこうしてそばにいても、戦争が勃発したらまた危険な戦地に赴くことになるのだ。
そんなところに行かせたくない。
行ってほしくない。
それが狂おしいほどの願いでも、総士に言ってしまったら困らせるだけだとわかっていた。
だから、今まではっきりと口にしたことはなかった。
しかし、琴の胸にある消えることのない不安は、総士もきっとわかってくれている。
『永遠に寄り添う』。
総士が言ってくれた言葉を信じ、戦争など必要のない、平和な世界の到来を、琴は強く強く願った。
「永遠に、誓います」
琴は自分の心を鼓舞するように、言葉を噛みしめながら答えた。
「……おじいさんになっても、ですよ。総士さん、無茶はしないで」
それだけは包み隠さず、本心をそのまま口にした。
琴が言外に秘めた思いは、総士にもちゃんと伝わったのだろうか。
彼は一瞬きゅっと唇を引き締めた。
それでもすぐに、目を細めて「ああ」と微笑む。
「必ず、お前の元に戻る」
その短い一言が、二人の永遠の誓いになる。
仮初めの契りが、永遠に続く愛になった瞬間――。
平和で幸せな未来への祈りを込めて、二人は唇を重ね合わせた。
今はこうしてそばにいても、戦争が勃発したらまた危険な戦地に赴くことになるのだ。
そんなところに行かせたくない。
行ってほしくない。
それが狂おしいほどの願いでも、総士に言ってしまったら困らせるだけだとわかっていた。
だから、今まではっきりと口にしたことはなかった。
しかし、琴の胸にある消えることのない不安は、総士もきっとわかってくれている。
『永遠に寄り添う』。
総士が言ってくれた言葉を信じ、戦争など必要のない、平和な世界の到来を、琴は強く強く願った。
「永遠に、誓います」
琴は自分の心を鼓舞するように、言葉を噛みしめながら答えた。
「……おじいさんになっても、ですよ。総士さん、無茶はしないで」
それだけは包み隠さず、本心をそのまま口にした。
琴が言外に秘めた思いは、総士にもちゃんと伝わったのだろうか。
彼は一瞬きゅっと唇を引き締めた。
それでもすぐに、目を細めて「ああ」と微笑む。
「必ず、お前の元に戻る」
その短い一言が、二人の永遠の誓いになる。
仮初めの契りが、永遠に続く愛になった瞬間――。
平和で幸せな未来への祈りを込めて、二人は唇を重ね合わせた。


