共同生活
じゃあそれでって、簡単過ぎるだろ!


何か怪しい...いや、彼女が人を騙すようには見えないのだが、話がうますぎる。


「この辺りで月5万円だと他を借りるのは難しいと思いますよ?」


彼女は相変わらずのキラキラした目で見つめてくる。


う〜んさっきの不動産のおっさんも言ってたし...やっぱり厳しいのか。


「でも、良いんですか?」


「構いませんよ、あっ!ただウチのルールには従ってもらう事になりますけど...」


「ルール?」


「一つ!他人のプライベートには深く干渉しない事!」


彼女が人差し指を一本立てて前に突き出しながら言う。
その程度なら良いか、他人同士なんだから当然だよな。
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