共同生活
「あれ〜?君なんてウチにいたっけ〜?」


「き...昨日からここに住ませてもらう事になった棗直人です、よろしくお願いします。」


「そうなんだ〜あたし奈々、よろしくね〜。」


相変わらず笑いながら、じっと俺の顔を見てくる。


「な...何ですか?」


「う〜ん...私は嫌かなあ〜。」


何が?俺の顔が嫌って事か!?


「嫌って、何がですか!?」


俺は少しぶすっとした言い方をする。


「アハハ〜怒った〜?ゴメンね〜。」


俺はだんだん腹が立ってきた。ただでさえ無理矢理たたき起こされて気分悪いのに、初対面の酔っ払いの相手なんかしてられるか!


「もう良いですか?じゃあ...」


と言って俺がドアを閉めようとすると、女はガンッ!とドアを押さえる。


「そんな怒んなくたって良いじゃ〜んキスくらいならしてあげるから。」


「はっ?んぐっ!?」


俺が驚いていると、女は突然唇を重ねてきた。
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