共同生活
部屋に戻った俺は、着替えを済ませてすぐに部屋を出る。一階ではまだ大家さんと奈々さんが談笑していた。


「あ、棗さんこれからお出かけですか?」


「ええ、ちょっとノートとかの勉強道具買いに行くんです。」


「あれ?ナオって大学生なの?」


「ええ、まあこれからなんですけど...。」


「今年いくつ?十九?」


「いえ、二十歳ですけど?」


「じゃあ浪人生だったんだ〜!」


と言って俺を指さして笑ってくる。何てデリカシーの無い人だ!


「コラ奈々ちゃん!そんな事言ったら棗さんが可哀相でしょ!?棗さんだって好きで浪人してた訳じゃないんだから!」


いえ大家さん...そのフォローの仕方も十分傷つくんですが......。
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