共同生活
俺は二人からの口撃にふらふらになりながらも、買い物に行く事にした。


「家を出て左に行った先に本屋さんがあるんですよ、そこなら大体揃えられると思います。」


「そうですか、ありがとうございます。」


「私今日休みだから、一緒に行ってあげよっか〜?」


「いえ、一人で大丈夫ですから。」


俺は酔っ払いの誘いをやんわりと断った。外であんな事されたら引越して来て早々近所の目が痛くなる。


「じゃあ、行ってきます。」


「「いってらっしゃ〜い」」


二人に見送られて、俺は家を出た。美女二人に見送られるというのは悪い気はしないな。








「ねえ真希ちゃん、ナオって良い子ね。」


「そうね、素直で凄く良い子。」


「あの事、まだ言ってないんでしょ?」


「うん...どう切り出せば良いのかわからなくて...。」


「教えない訳にもいかないわよ?ウチの第三のルール...。」


「うん...わかってる...。」
< 38 / 67 >

この作品をシェア

pagetop