共同生活
「今神崎さん家から出て来たのが見えたからてっきりそうかと…」


「あっ!ああ、そうですよ。」


神崎って大家さんの苗字だったのか…そういや真希って名前しか知らなかったな。


「こないだからここで一部屋借りて住んでるんです。」


「あら、あなたもなの?」


「…?どういう事ですか?」


「あの家は結構人の出入りが激しいのよ、だから誰が住んでるのか近所に住んでる私もわかんないのよね。」


と言ってオバサンは苦笑している。あの家に不満があるとは思えないんだけどな…。


「何でですかね?」


「さぁ〜?詳しくはわからないけど、早い人なら入ってすぐに、長い人でも一年位したら出てっちゃうみたいよ。」
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