共同生活
う〜ん...不思議だ。あんな可愛い大家さんと綺麗な奈々さんがいるってのに何が不満でみんな出てっちゃうんだろう?やっぱ光次かな?


そんな事を考えながら歩いていると、目当ての本屋に着いた。


文房具類を一式揃えた俺は、会計を済ませる前にそれを持ってマンガコーナーに向かった。これを買いますって意思表示しとけば立ち読みしてても怒られる事も無いだろう。


ひとしきり週刊マンガを読みあさった俺は、時計を見て驚いた。結構な時間マンガに集中してしまったようだ。


「もう昼過ぎてんのか〜...帰ろ。」


そう独り言を言いながら、帰り道の途中のコンビニでジュースとパンを買って家に帰った。


「ただいま〜。」


と言って家に入った途端、奈々さんがこちらに歩み寄って来る。


「ナオ!遅かったじゃない、買い物行くわよ!」


「いや...俺今帰って来た所なんですけど...」
< 41 / 67 >

この作品をシェア

pagetop