共同生活
奈々さんは慣れた手つきでぱっぱと調理を進めていく。大家さんは何か手伝いたいらしくうろうろしていたが、正直役にはたたなかった。


「出来た〜!ナオ、料理運んで?真希ちゃんは光次呼んできてくれる?」


「「は〜い。」」


俺と大家さんは同時に動き出す。キッチンでは奈々さんが一番偉いみたいだ。



奈々さんの作ったカレーは予想通りかなり美味しかった。


「ナオどう?美味しい?」


「はい、凄い美味しいですよ。」


「そっか、良かったぁ!」


奈々さんは安心したように笑い、自分も食べ始めた。


「光次は今日は仕事あるの?」


大家さんが光次に聞いた。


「いや、今日は休みになってるけど?」


「ちょっと後で手貸して欲しいんだけど良い?」


「ああ。」


何をするんだろう…俺にも聞いてくれれば良いのに…。
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