年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
どんどん数が増えていく生花スタンドに不安になってくる。
斎場の搬入は暗黙のルールがあり、通夜の1時間前までに全ての花の搬入を完了しなければならない。
素早く打ち終わり、心配になって作業場を覗いた。
すると今、注文を受けている生花スタンドがほぼ出来上がっていた。
それをいけているのは百合だ。
スピードも凄いが、何よりも美しい生花スタンドに見惚れてしまう。
口を開けて茫然としていた彩葉に
後ろから亜子が話しかける。
「、、、本当に凄いよね。百合さん。ブランクを感じさせないクオリティだ。」
驚きすぎて声がでず、何度も頷いた。