年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
ヒシヒシと伝わる不機嫌なオーラに、恐怖を感じながら遠慮気味に尋ねる。
「、、、、もしかして聞いてないんですか?」
舌打ちが聞こえ顔を上げると、怒りに満ちた表情をしていた。
「い、いろちゃんを怒らないであげて下さい。支店長が忙しいの知ってたから、あえて言わなかったんだと思います。それに、、ほら、、前に一度私達ボヤいてたじゃないですか、、。仕事よりも自分を優先しろっていう女は面倒だって。、、、だったらっ!」
黙り込んでいた透が溜息をついて、落ち着きを取り戻し亜子に声を掛ける。
「悪い。、、、教えてもらって助かった。俺は会議に出るから戸締りは頼んだぞ。お疲れ。」
時計をチラッと見て、足早に出て行く。