年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
「あぁ、清永ちゃん。いいの?助かる〜。今日の祭壇デカイし、支店長は本社に行っちゃうし、正直1人の片付け参っちゃいそうだったから。2人で行って、ちゃっちゃと終わらせよー?」
そう言って、車に乗り込む。
松田たくや、25歳。入社5年目で、彩葉にとってはお兄さん的存在だ。少しチャラい所もあるが、あの支店長と葬儀場の生花の祭壇の生け込みと生花スタンドを一挙に受け持つ実力。
爽やかなルックスで人気もそこそこある。
彩葉も松田の後を追って車に乗り込んだ。
「お願いします。」
助手席乗り込み、松田に頭を下げた。
「こちらこそっ。じゃあ、行くよ〜。」
彩葉がシートベルトを着けたのを確認して、車を発進させた。