年の差恋愛*透明な心に彩を付けて*
透の冷たい目が怖い。
その目に耐えられなくなって下を向く。
それを見た透は舌打ちをして、手首を掴んで彩葉を会場から連れ出す。
「松田、あと片付けしとけ。」
そう言って彩葉を引きづりながら松田の横を通り過ぎる。
近くの使ってない部屋にはいり、壁に彩葉を追い込む。
顔を無理やり上げさせると、彩葉の目には涙が溜まっている。
眉を下げ、少し震えるその姿は、抵抗しているようには見えない。