甘すぎてずるいキミの溺愛。
似合ってないわたしを見て笑うのが目的なのか?
「せっかくだから、みんなに見てもらいましょっ?」
「は、はぁ!?」
いやいや、無理です!!と抵抗しようとしたのに。
「はい、じゃあ制服はわたしの方で預かるから教室まで取りにおいでね?」
「えっ、ちょっ!?」
気づいたらわたしの制服を一式持って出て行ってしまった。
追いかけようにも、この格好で外に出るのはとんでもなく恥ずかしい。
で、出られない…!!
なんてこった、こんな格好で教室になんか行ったらそれこそ笑い者だ。
まさか、それが空園先生の目的か!?
だとしたら、まんまと罠にはまってしまった。
こうしている間にも時間は過ぎていく。
どうにか、みんなにバレないように教室に行って、制服を取り返さねば!!