甘すぎてずるいキミの溺愛。
数分目の前の服を睨んで、ようやく着ることができた。
あ、ありえない…。
目の前の自分の格好がありえなさすぎて声も出ない。
こんなのを着せて、何をしたいんだろうか。
ちなみに、わたしがどんなものを着ているのかというと……。
「あらっ、着替え終わったのね〜。可愛いじゃない」
「ば、バカにしてるんですかっ!」
「あら、率直に可愛いと思ったわよ?そのメイド服」
そう、なんとも災難なことに、わたしがいま着させられているのはメイド服。
白のフリフリのリボンがついたブラウスに、すごーく短い黒のスカートにエプロン。
似合ってなさすぎて絶望しかない。
これはわたしへの嫌がらせだろうか?
そうとしか思えないよ?