甘すぎてずるいキミの溺愛。
「おー、尊よかったな。千湖ちゃん来てくれたぞー?」
「………」
む、無反応。
ねぇ、やっぱり今日の尊くんいつもより機嫌悪くない?
ほらいまだってなんかこっち睨んでるような気がするよ?
まあ、いつもこんな感じじゃない?と言われればそうかもしれないけども。
尊くんを気にしつつ、とりあえず調理実習のために準備を始めた。
「小町ぃぃ!!ひ、ひもが結べん!」
エプロンの紐が結べん!!
これってわたしの腕が短いから?
「ほんと千湖って不器用だよね」
「なんでみんな簡単にできちゃうの?」
「それはただ単に千湖が不器用なだけ」
小町にお願いしてもらってなんとかエプロンをつけて、頭に三角巾。
うん、なんかわたしがやると給食のおばちゃんみたい。