復讐をするまで忘れずに…
私は、隣町にある、お墓に来ていた。


ここは、妹、桃音(ももね)のお墓だった。


「桃音、お誕生日おめでとう。遅くなってごめんね。元気にしてる?私は元気だったけど、桃音に会えなくて寂しいよ。桃音。会いたいね。でもね、結斗と結菜がいるからそっちに行けないんだよ。ごめんね。次は2人も連れてくるね。会いたいよね。」


私は無性に泣けて来た。


涙が止まらない。



桃音が亡くなってから18年。


今日は桃音の26回目の誕生日。


私は毎年、桃音の誕生日と命日の二回、お墓まいりに来ている。



ほんとはもっと来たいけどそこまで暇じゃなくなって来た。



ゴーンゴーン


鐘がなった。


このお墓は、ある寺のすぐ近くにあるから鐘の音が鳴り響く。



「もう帰らないと。桃音、また来るね。」



そういって私はお墓を後にした。
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