俺を好きにならないで
ピコンと軽快な音を立てて湊の携帯が再び震え出す。

灯里さんから追加のメッセージが来たようで私の目にもその文章が見えた。



『美紅ちゃんにはお姉様がお茶のお誘いをしていると言いなさい』



その文章を見たあと、湊の方を向く。


彼も私の方を見ており、2人して目が合う。


彼は私に目で訴えていた。


悪いけど家に寄ってと。


私は断る理由がないため、静かに頷いた。
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