ワンコ系Drの熱烈アプローチ
私の話を聞き終える前に鮎川先生の手が私を抱き上げて、思わず悲鳴のような声を上げてしまった。
いとも簡単に私を抱っこした鮎川先生は、驚いた顔を見せる私に、いたずらっ子のような笑みを浮かべる。
「なに?」
「あの、その……私……」
ここまできて、言ってもいいものかと躊躇う。
でも、私を抱えた鮎川先生の足はリビングを進んでいって、 その奥にある部屋の前で立ち止まる。
開かれたドアの先に見えた広いベッドを目に、躊躇している場合ではないと焦った。
「私、初めてなんです……!」
ドアを入ろうとした鮎川先生の足が止まる。
抱きかかえる私の顔をじっと見つめた先生の顔からは、さっきまでの笑みは消えていて、途端にまた違う緊張が高まった。