ワンコ系Drの熱烈アプローチ
「いやしっかし、今日は衝撃的なことが連続してるわ」
鮎川先生に連れて行かれた先は、駅前通りから一本裏の通りに入ったバーだった。
バーといってもガチガチの入りづらい大人のバーという感じではなく、カジュアルな雰囲気のお店。
何度か訪れているのか、カウンターの向こう側にいたマスターらしきワイルドな男性と親しげに挨拶を交わしていた。
店内はアメリカンな雰囲気の賑やかなインテリアで、壁や窓際には英字モチーフの電飾がかかっていたり、カウンター以外の席はレトロな木造りのテーブルや椅子が並んでいる。
奥にはスロットマシーンやダーツなんかもあって、今は男女のグループがダーツを楽しんでいた。
「ほんとですよ。友達の付き合いの合コンに行けば鮎川先生がいるし、その帰りには律己先生と浅木さん目撃しちゃうし……」
カウンターの前に並んで掛けた私たちの前に、マスターと思われる男性が注文した一杯を静かに置いていく。
鮎川先生の前には細長いグラスに入ったジントニックが。
私の前には透明のころんとした形のマグカップのような入れ物に入った、カルーアミルクが置かれた。