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佑也は目を閉じたまま、笑いながら言う。

「俺は星になるけど、お前等に見つけてもらえるように、光ってるからよ。ちゃんと見つけろよ」

更に少しの沈黙を佑也が破った。

「言っとっけど俺、まだ諦めてねーよ。まだ生きてるよ……それからさ……」

裕也は少し話すのをやめて、繋いでいる手に弱々しく力を込めた。佑也の手を握り替えして、体温を感じようとした。
沢山の距離がもどかしかったけれど、伝わる微かな体温が、“佑也は生きてる”って教えてくれた。
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