好きって言えよ、バカ。
……最悪だ。
頼みの綱であるスマホも使えないなんて、連絡手段がない。
おまけに授業も始まっちゃっているから、尚更こんなところ、人なんて通らない。
微かな外の声まで聞こえてくるほど静かなその部屋で、心細くなってしまう私。
何でこんなことに……
「……っ、」
つーっと頬に涙が伝う。
誰か、お願いだから……気づいてっ。
「……なんでこんな時に、浮かんでくるの」
ムカつくのに……
なんで……?
「……絃!」
「……なんでっ」
1番私なんてどうでもいいと思ってるはずなのに。
話したら嫌味しか言わないし、すぐバカにするし。
そのくせに、階段から落ちそうになった時に助けてくれたり……
「本当、バカ」