好きって言えよ、バカ。
「あの、小鳥遊 絃ちゃん……」
やっと涙も止まり始めた頃、私に声をかけてきたのは、お昼休みに手伝ってとお願いしてきた女の子と、その友達。
「……なによ、何しに来たの!」
私を庇うように前に出てくれる瞳。
本当に素敵な友達を持って、幸せ者だと感じる。
「その……謝りに来たの。ただ、絃ちゃんのことが羨ましくて……ごめんなさいっ。酷いことしたし、許してなんて言えないけど」
「ごめんなさいっ」
深々と頭を下げる3人。
あんなことがあったばかりだから、ごめんなさいと言われてすぐに信じることはできない。
でも、好きな人に見てほしいって気持ちは私にもわかる。
「もういいよ。もうしないって約束してくれるなら」