好きって言えよ、バカ。
「うん、雅さんのお陰だよ!」
熱心に時間を割いて私のテスト勉強に付き合ってくれた雅さんのお陰。
家に帰ったら、雅さんにお礼を言わなきゃ!
……でも今日って確か、アルバイトの日だったような。
まぁ、待ってればいっか。
ふふっ、雅さん、この結果を見てどう思うかな?
喜んでくれるかな?
雅さんの反応を想像するだけで、何だかワクワクしてきた。
「なんか楽しそうね、絃」
「え?そう?」
「うん。まぁあんなこともあったし、不安だったけど……とりあえずよかったよ」
瞳が言うあんなこと……って言うのは、きっと蓮くんの爆弾発言のことだろう。
確かにそのあとからビクビクして不安だったから、それが瞳にも伝わってたのかな?
そんな私の心にも気づいてくれて、心配してくれる瞳は、最高の友達だ。