好きって言えよ、バカ。
「大好きだよ、瞳っ」
「突然なによ、もう」
「えへへ」
伝えられる時に、この気持ちは伝えておかなきゃね?
「その大好きって言葉、待ってるのはあの3兄弟なんじゃないの?」
「なっ……!」
いきなり瞳の口から3兄弟なんて言葉が飛び出してくるものだから、びっくりする。
こうやって私のことをからかってくるのは、ずっと変わらない。
「ま、まず……私が3人のこと好きになるとは限らないじゃん」
「さぁ、どうだか?」
ぜ、絶対瞳、楽しんでる。
そのニヤニヤとする不敵な笑みが、それを物語っている。
この先が思いやられるよ、もう……
「じゃあ、今日彼氏とデートだから!また月曜日ねー」
「うん、またね」
駅に着いて、瞳とは別れる。
彼氏とデートか。
生まれてこの方、デートなんかしたことない。
デートって楽しいのかな?
好きな人と一緒に居られるんだから、きっと幸せなんだろう。
ちょっぴり、瞳が羨ましいなんて思う。
私もそんな日が来るだろうか。
どんなに考えても、全く想像がつかなくて、いつの間にかマンションに帰ってきていた。