裏切りげぇむ
「あっははは!!!!」

突然一ノ瀬楓が笑い出した。
「あんた達、バカなわけ?そんなの覚えてるわけないでしょ?
どんだけ恨み持ってんだよ!!」



「恨み…、バカはお前だろ。
今、現実の罪も効くんだよ、だったら、やることはひとつだけだろ?
窃盗罪、ってどれくらいの罰があるっけ?」


私は、メキルマに話しかける。


「一応、10年以下かなぁ。あと、罰金は50万円以下!
まぁ、今の君達にはあまり払えない額だね!」


メキルマが、笑い出す。

10年…か。
まぁ、いいか。

「じゃあ、変えよう。ここでお前が捕まり、お前の未来はどうなる?どうにもならないだろう?
如何にもこうにも、お前ら3組は罪の意識を背負ってこの先生きていかなければならないんだよ!
この意味がどういうことかわかるか?」


3組の生徒が、ジリッ…と後ろに下がる。

「今仮に生きられたとしても、生きてる心地は感じられない。
私は、負けて早く死ね、と言いたいがそう言われては…なぁ?」


完全に勝った。
相手に反論の余地はない。
これで、1年間の恨みは晴らせた、とも言えるかな。
まぁ、まだいい。まだ始まったばかりだ。
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