恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!

「でも、そのテレビの星座占い、あんまり気にしちゃだめよ。今日はたまたま杏ちゃんにとって困った出来事が続いただけだと思うわ。」

 慰めるように諭す口調に私はしっかりと頷いた。

 「分かってはいるんです。普段は占いなんてほとんど気にしてないし、見てもすぐに忘れちゃうんですけど、今日だけは何だか耳の奥に入り込んでそのことばかり意識しちゃって…。でも、もともとそそっかしい性格なので、改めて今日は気を引き締めて1日を過ごそうと思います。」

 「そうね。占いのことは別として、ミスをしないように気を付けるのは良いことだと思うわ。何か有ったらいつでも言ってね。私に出来ることがあれば力になるから。」

 そう言って微笑んだ千紗子さんの優しさにジーンと来て、頼りになる優しい先輩に恵まれて、大好きな図書館で働けるなんて本当に幸せだな、と心底嬉しくなったのだった。
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