恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
 「杏奈、顔が赤いよ?大丈夫?」

 「やだ、本当?飲み過ぎちゃったかなぁ」

 お酒があまり強くない私は、飲むとすぐに顔に出てしまう。職場の飲み会等では最初の一杯目は軽い酎ハイで、あとはジュースとかウーロン茶を飲んでいるのがほとんどだ。
 ワインは強いお酒だって知ってはいたけれど、口当たりが良いのと楽しい会話のせいで少しお酒が進んでしまったのかも。

 「お水、取ってくるね。」

 そう言って立ち上がった瞬間、足元がふらついた。

 「きゃっ」

 「あぶない!」

 足がもつれて転びそうになった私の腕を、素早く立ち上がった修平さんが捕まえる。
 勢いよく引っ張られた反動でそのまま彼の右脇に抱きつく形になる。
 彼の胸板にぴったりとくっついたまま私は固まった。
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