恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
二年前の“今日”亡くなった……てことは、
「修平さんのお誕生日の翌日に亡くなられたってこと?」
「そうだね。」
前を向いたまま寂しそうな笑みを浮かべる彼の顔を見て、私は軽く身震いする。それと同時に昨日の彼のいつもとは違う行動がストンと腑に落ちた。
もしかしたら、誕生日の夜にはお祖母様は良くない状況だったのかも……
ゆうべの修平さんの不安定さは、そこから来ていたの…?。
隣に立つ彼の横顔を見上げながら考えていると、私の視線に気づいた彼が私の方を見た。
「杏奈…そんな顔しないで。」
困った様に微笑みながら私の頬を一撫でする。触れられたところから朱が差していく。慌てて彼から目を逸らした。
「わっ、私もお祖母様にご挨拶してもいいかな?」
「え?」
「瀧沢家にお世話になってるんだし、きちんとご挨拶しておきたいの。」
「ああ、どうぞ。」
修平さんからの了承を得た私は、お線香の煙が細く立つ墓前に腰を落とした。
目を閉じて両手を合わせる。心の中で、彼のお祖母様のご冥福をお祈りする。