恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
「君が好きだ。」
心臓が大きく跳ね上がった。
息を止めて彼の瞳を見つめる。
私の両手を、彼はそっとすくい取って自分の前まで持ち上げた。そして私の両手の甲にくちづける。
両目を見開いて、見ていることしか出来ない。頭が状況を飲み込めない。
ただ、彼の唇の柔らかさと温かさを感じた時、つま先から頭のてっぺんまでが一気に熱くなった。
そんな私を見た修平さんは、少し困ったみたいに微笑んだ。
「そんな顔しないで。可愛すぎて困る。」
自分の耳を疑った。
い、い、いま、『可愛い』とかいいませんでした!?
「いつも可愛いけど、照れてる杏奈は可愛すぎるから。」
まるで私の心の中を読んだみたいな発言をされて目を剝いた。
そんな私の頬を片手で包んだ彼は、反対側の私の頬にチュッと音を立ててキスをした。
「~~~~!!」
耳まで真っ赤になって声にならない悲鳴を上げる私を見て、彼はニコニコと言った。
「そんなに怯えないで。いきなり取って食ったりしないからさ。」
無邪気な顔でそんなことを言われても、何も言い返すことなんかできずに、私は頭から湯気が立てて真っ赤になるだけ。
完全にショートしかけている私の頭をヨシヨシ、とばかりに撫でた彼は、それまでの無邪気な笑顔を消して、ふと真顔になった。
「俺は本気だよ、杏奈。本当に君のことが好きなんだ。ここに眠る祖母に誓うよ。君を大事にする。だから俺のことを好きになって、ずっと俺の側にいてほしい。」
朝陽に照らされた彼の瞳は、宝石みたいに輝いていた。