恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!
その夜、迷いに迷った私は、結局修平さんの部屋のベッドで消灯した。
この部屋の主が今夜ここで眠らないことは、彼の手紙に書いてあったので知っている。
でも…いや、だから、彼の匂いのする部屋で眠りたくなったのかもしれない。
正直言って、私自身、こんなに大胆なことが出来ると思っていなかった。身内以外の男性のベッドで眠るなんて、出来っこないって思っていた。
だけど、それを思い切ってしてしまったくらいに、私は修平さんに会えない毎日が寂しくてたまらなかった。
修平さんだけずるいよ…私は寝てる顔すら見てないもん。
心の中で不満を唱える。
彼は私の寝顔を見て、少しの時間だけでも一緒に寝ているのかもしれない。でも、私にはその記憶は全くないので、ホテルで以来彼の顔を見ていないのと一緒だ。
大変なのは修平さんなのに、彼に文句を言うのは違う気がするけど……
かすかなシトラスの香りをかぎながら、何度目かの寝返りを打って、そんなことを考えたのを最後に、私は意識を手放した。