恩返しは溺甘同居で!?~ハプニングにご注意を!!


 月曜日の今日。朝目が覚めてもやっぱり修平さんが帰っていないことにがっかりしながら、私は朝の日課をこなしていた。
 アンジュの散歩に行く前に回しておいた洗濯機の中から洗濯物を取り出しながら、二週間前のことを思い出して、一人で「クスっ」と笑う。

 あの時、修平さんの洗濯した下着を見て、ひとりで大騒ぎしたんだった。

 少し前のことなのに、何年も前のことのように感じる。
 今は随分と慣れて、下着ぐらいで大騒ぎはしなくなったけど。でも、洗濯機から取り出すときと、干すときには少し気合いを入れるのは、彼には秘密だ。

 「随分楽しそうですね、杏奈さん。」

 名前を呼ばれて顔を上げると、そこには久しぶりに見る人がいた。

 「佐倉さん!」
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