例えば、XXとか。

下着の話はさておき、滉がそばに来て私に小さく良かったねと言った。

首をかしげると、碧斗の事だと言う。

滉は喜んでくれている、それはわかる、でも…

私は優雅が気になる。



「 滉君、優雅君は私の事、本気で向き合うって…… どうしたらいいかわからない 」

「 優雅か…… でも、華央がいるんだけどねぇ 彼女ってわけじゃないんだけど、華央は優雅が好きだからさ 」



だとしても、彩膳は恋愛禁止のはず……



「 届かない恋… すぐそこにいるのに、捕まえられない恋… 溢れる気持ちを止められない恋…… みんな恋してるよな 」

「 滉君… 大丈夫?」



こんなに明るくて気さくで優しい滉に彼女がいないのが不思議。

彩膳での恋愛ができなくても滉はイケメンだ。

なのに、どうして?




「 滉君は好きな人いないの?」

「 あ~ それはいないかも。俺、その場限りっての多くてさ~ 続かないんだよね、しかもフラれるし 」



え、そうなの?

滉君が続かない?



「 私なら滉君が彼氏って楽しいけど… 」

「 マジで!毎日一緒にいたいって思う?」

「 え、毎日… ん~ 」

「 真面目に答えるな伊織、こんな奴が毎日朝からこうやって来るんだぞ? 考えるだけで嫌だね 」



ん~ それはちょっと… 気が休まらないかな。



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