例えば、XXとか。

この日、バイトを終えて家に帰り部屋着に着替えて考えていた。



「 素直に紹介して、って言うか… でも断られるだろうなぁ 」



すごい顔して、お前に紹介なんかするか!って言われそう。



考えているうち早い夕飯を食べることにした。

腹が減っては戦はできぬ。

カップ麺を食べて流しにそのまま置いて……

テレビで録画したファンタジー映画を見る。


時間は夜10時を回る。

碧斗が帰るのは、深夜……

待っている間に寝てしまった私。



「 ……織… 伊織って、おい 」



私を呼ぶ声……



「 また風邪引くだろうが 」



あ… 帰ってきた?



「 遅いよ、碧斗…… 」

「 え… 」



ずっと…



「 待っ…てた…… 」



そのまま眠りは深くなる。

碧斗はそんな伊織を見つめ、初めて伊織から名前を呼ばれた事に口元が緩む。

部屋から毛布を取り、伊織に被せて……



「 明日な… 」




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