例えば、XXとか。

焼肉を食べることになり、座敷に通された。

私の左横に碧斗と右には優雅。

前には菜月と滉が座る。

注文は滉が私や菜月に食べたい物を聞いてくれてしてくれた。



「 伊織ちゃん若鶏好きなんだね 」

「 うん、食べやすいし好きかな、滉君は?」

「 俺何でも好き! 伊織ちゃんも好き 」



え… 今さらっと言ったけど?

まぁ 私に対してさらっと言える程度って事かな~

いいけど。



「 滉、適当に言うな、喋んな、黙っとけ 」

「 そう?」

「 滉はムダ口多いからね 」



友達二人に言われて落ち込むどころか、変わらずニコニコしている滉。

苦手と感じた滉に少し親近感を覚えた。

注文した品が運ばれてくると、意外な光景を目にする。



「 俺が焼きますので、焼き加減はいいが… 」

「 こちらの小皿にはこの三種類のタレお選びいただいて… 」

「 こちらのサンチュをお肉と一緒に召し上がっていただいても… 」




碧斗、滉、優雅の物言いが彩膳にいるのと同じ対応を私と菜月相手にしている。

これには驚き、まして3人は素で驚き、しまった、との顔。

もう彩膳での仕事病だ。

あとはみんな笑っていた。




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