例えば、XXとか。

優雅に返事をしないと……



「 わかった 」



そう返事をしたのは碧斗だった。

私はまだ何も……

何が気に入らないのか、自分でもわからないけど碧斗に突っ掛かった。



「 なんであんたが返事するの… 私が返事しようとしたのに、勝手に返事しないでっ 」

「 それは悪かったな 」



どうにもイライラしてしまう。

そんな私と碧斗を滉と菜月が小さなため息を。

優雅はイラつく私に焼けた鶏をお皿に入れてくれる。



「 伊織ちゃん彩膳来る時は連絡してよ、俺が接客担当になるから 」

「 え、でもいいの?指名したら他のお客さんにも睨まれそう 」

「 大丈夫、予約は俺がするし担当もするから、そうしてよ 」

「 うん、わかった 」



碧斗に悪いなんて思わない。

私は碧斗に優雅を紹介されたんだから。

なのに、体の左側がなんだか… 落ち着かない。

碧斗を見れない。



碧斗とは会話なく、口を開けば言い合うだけ。

そして焼肉屋を出て解散。

私は優雅に呼ばれ車へ……

碧斗は何も言わずに一人行ってしまった。






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