例えば、XXとか。

碧斗が部屋に入り、スマホ片手に何かを迷っている。

そこへ滉からラインが、菜月を送ったと。

付き合うかは未定だけど、たぶん付き合わないと言う。

あと、優雅がどうしたか聞いてきている。

碧斗は伊織が帰ってきたとだけ返信。

すると電話が……



「 何 」

『 帰ってきたのはわかるけど他は?話してないの?』

「 俺 寝てたし 」

『 いや、聞けよ、伊織ちゃんが優雅と付き合ったらどうすんだよ、俺ならいいけど優雅はちょっと不安すぎる 』

「 お前でも不安しかないけどな 」

『 だったら、お前は?』



お前はと聞かれて言葉ない碧斗。

そのまま黙って電話を切ってしまった。



なんで、俺?

優雅がダメ、滉はもっとダメ、でなんで俺?


アイツは…… 俺を嫌ってる。


優雅の奴、キスした?

やりかねないけど、ほんとはどうなんだ?

アイツのあの顔……



「 て言うか、なんで俺がこんなん考えてんだよ、滉のバカヤローがっ 」



スマホをベッドに投げて自分も寝る。



「 優雅と、伊織…… 」



どうなるんだ、これから……



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