例えば、XXとか。

碧斗がいたのが嬉しくて、笑顔になる私に碧斗が信じられない事を……



「 これはなんだ?なぁ、これ!」



それ、トイレットペーパー……だけど?



「 それがどうかした? 足らない?」



おかえり、って言ってくれないんだ……



「 なんで薔薇柄だ? 」

「 は? 可愛いから?」

「 俺は男で、滉達も来るんだよ、なのにペーパーが薔薇柄だ? 恥ずかしいだろうがっ 」



えー!


「 まさか、そんなんで怒ってる?」

「 そんなん? ペーパーは無難に白でいいんだよっ 薔薇にする必要はない!
だいたい男が薔薇のペーパーでケツ拭いてどうすんだよっ 」

「 無難に白とか言うなら、薔薇でもなんでもペーパーでしょ! どうでもいいよ、そんなの!可愛いから気に入って買っただけだし、ペーパーにこだわって何が悪いのっ 」



まったく、帰ってすぐの会話がこれ?

あり得ないし!

薔薇の何が悪いってのよ!

だいたい、トイレットペーパーでケンカするってどうなのっ



「 今回あるだけは許す、次買う時は白!わかったか 」

「 はいはーい 」



もう、バカ碧斗!!



「 それから…… 」

「 何よっ まだ何かあ… 」




え… 何……



抱きしめられた。

いきなり、後ろから……

怒ってた碧斗の声が、耳に入る。



「 おかえり 」



バカ、碧斗……




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