浅葱色の魁
沖田と並んで歩く帰り道



「平助君、江戸に行くんだよ!」


「え……」




陽乃が立ち止まる



「隊士募集だから、ずっとじゃないよ!!」


「あはっ……驚きました」


「伊東大蔵先生を勧誘しに行くんだって」


「あ…… それで……」


「ん?何?」


「いえ、なんでも……」




〝尊敬してた人に手篭めにされた…
以前、平助様が言っていた人が
伊東大蔵だとしたら……
平助様は……また……〟




「何でもって、顔じゃないね?
その顔、平助君のせい?」


「心配だなって、思っただけですよ!
私も行きたいなぁ~あはっ」


「さすがに無理ですね」


「ですよね…」


「陽乃 僕…何か力になれることがない?」


「沖田さん…優しいですね
平助様がいつも、沖田さんが優しいって
感激したことを話して下さるんです!」


「そうなの?」


「皆様の話を聞きますが
沖田さんの事は、割かし多いかと」


「ふぅーん 平助君の好きな人
僕だったりして!」


「ぷっ!あははははっ!!
やだ!沖田さんったら!!」


「ふふっ 冗談ですよ!」


「冗談じゃなかったら、沖田さんに
ヤキモチ妬きますよ!
平助様とお話しする時は、邪魔します!」


「えー?邪魔するんだ!?」


「はい!」



「じゃあ、僕も邪魔していい?」


「え?」


「平助君と陽乃の仲
割って入ってもいいかな?」


「/////沖田さん…ダメです!
偏見とかそんな事は、気にしませんが
それは、いかがかと/////
送っていただき、ありがとうございます!」



慌てて屋敷に入る陽乃に
首を傾げた




「あれ?誤解されちゃった?」







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