浅葱色の魁
「副長 潜伏先わかったで!
それと、平助は俺に気づいてて
〝大丈夫〟って手のアレやってたで!」




山崎の報告に、全員が高揚する





「行くぞ!!!」






土方の号令で、一斉に屯所を出る












〝平助… 無事でいてくれ…〟











幾度となく、平助の心配をした


無茶は、当たり前
言いつけは守らない
責任感が強く、ひとりで突っ走る







〝間者をおよがせると決めたのは、俺だ
平助が、連れ去られるなんて考えていなかったが、俺の弱点であり
徳川の血筋なんだから、もっと考えを先にやらなけりゃいけなかった
平助みたいに…

今の新選組は、俺の考えひとつで
味方を敵に盗られちまう…
守らなきゃなんねぇ
民も新選組も… 平助…〟







乱闘の末

潜伏先の屋敷を制圧した


残りを斎藤と原田に任せ
土方と永倉が、平助を探す



一つ一つ、部屋を確かめる






〝まさか… 移動した?
いや、間者はここに全員いた
平助… どこだ!? どこにいる?〟



















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