Miseria ~幸せな悲劇~
「なぁ? そこのブサイク野郎、祐希に話があるなら……私が代わりに聞いてやるよ」
何者かが後ろから男の頭をつかんだ。
メイ以上に危ない性格の持ち主が祐希のピンチに駆けつけてきたのだ。
「あっ? だれがブサイ…」
男が振り返えろうとすると、
ドガアッ!!!
背後の人物は男の頭を引き寄せながら、思いっきり膝で男の顔を潰した。
「ぐあああっ!!!!!!!!」
男は顔をおさえながら地面に倒れてのたうち回る。
男があがく度に鼻血が汚ならしく飛び散った。
「ははっ! 男の癖に柔だなおまえ!もしかして朝っぱらから抜いてきたのか?」
「うぐっ、く、くそっ、てめぇ…!」
痛がる男を尻目に、その人物は半笑いのまま祐希に歩み寄った。
「怪我はないか? 祐希」
「み、美花!!」
祐希は突然の出来事に驚いた様子でいた。