Miseria ~幸せな悲劇~


『私はね、私のことが大嫌いなの…』


私の心の奥にある感情。


今まで、誰にも触れさせなかった感情の機微。欲求を、私は初めて喰イ喰イにさらけ出した。


『私は、私自身………神崎メイ。そのすべてが憎いの。今までの私の人生も、こんな生き方しかできなかった私自身も、全部……全部大嫌い……』


その時の喰イ喰イの表情を私はよく覚えてる。


彼女の潤んだ青い瞳は、まるで私の全てを見透かしているようだった。


『だから私にとって、メイが……神崎メイが、私の不幸なの……』


病室の窓から太陽の光が落ちていくのが分かった。


『そう…』


こんな私の欲求を、喰イ喰イはどう思ったのだろうか?


しばらくの沈黙の後、喰イ喰イは無表情のまま口を開いた。


『ならばあなたは、私を呼び出す儀式を行って、私と契りを交わせばいい……』


『ち、契り……?』


喰イ喰イは真っ直ぐと私の目を見据えながら、小さな声で囁いた。
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