君だから。

「その、私と一緒に居てくれてありがとうって思って、それと…」


私は少し言うのをためらった。


でも、今まで言えなかったことこの際だから言ってしまおう。


「その、私ってさ、人と上手く話せないし目立たないようにしてるから凛以外に友達いないし私と一緒にいて迷惑かけてたらごめんとおもっ…」


「そんなことないよっ!私はね幼なじみだからとかじゃなくて、葵が好きだから一緒にいるの!自分の意思で一緒にいるの!だから全然、迷惑とかそんなこと思ってないからっ!」


凛は力強くそう言った。


そんな凛を見て、思わず私は凛に抱きついた。


「凛、ほんとにありがとう。私も凛が大好きだよ。変なこと言ってごめんね。なんか自信なくて…」


「葵には私が付いてるから心配しないの!」


凛はお母さんっぽくそう言った。


「それにね、転校生良い人かもよ?」


「えっ?」


どういうこと?

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