極悪プリンスの恋愛事情


「どうしたの?」


俯いたままの私が不自然に見えたのか、不安そうな声が聞こえた。

罪悪感ばかりが込み上げて今にも息が止まりそう。


……でも、躊躇なんてしてられないよ。

一緒に行けないって。ちゃんと自分の口で言わなきゃ。



「あ、あのね!私………岸本くんと後夜祭には行けない!」

「え?」

「凛くんがいないからって岸本くんに甘えられないよ。せっかく誘ってくれたのに、ごめんね……」


最後の“ごめん”は聞こえたのかも怪しいくらいの小さな声しか出せなかった。


どう……思ったかな。

わがままだって、呆れちゃうかな…………。



「嫌だよ、そんなの」



─────え?


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