たとえ明日が遠くても、君との未来を信じてる

想い

わかんないよ。私もう遼ともめたくない。やだよ。幼馴染の他に何があるっていうの?自分がそういったくせに。妹とかいったくせに。
「遼、熱…下がんないよ。」
「それどころじゃねぇんだよっ」
私が、遼を思って心配してあげたのになんでそんなに怒ってるの。
「……クズっ…グスッ…」
涙止まんないよ。なんでこんなに怒ってるの。
「幼馴染のほかにっ、何があるっていうの?友達?ただの隣人?ムカつくやつ?」
「お前…」
「それとも、私は妹ですか?」
遼はハッとした顔をした。
「それ…」
と何かをいいかける遼を遮って
「妹、妹って私を傷つけたのは遼のくせに、意識だのわけわかんない。」
「それは、」
やめてよ…何も言わないで…私。
「私の知ってる遼じゃない。遼なんて…遼なんか…大っ嫌い。」
やだ。逆だよ。好きだよ。
「遼なんかのために先輩に目付られて、責任なんか無いくせに俺がいるとか、守るとかそうゆーの迷惑なの。迷惑だよ」
やだよ…思ってないよ。そんなこと。
遼は、傷ついた顔をした。
「わるい」
なによ…ずるいよ。こんなときに謝って私が悪いみたいじゃん。
「わたし、遼が何考えてるかわかんない。」
涙でいっぱいの私はその場から去った。

< 17 / 110 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop